令和を生きる歯科医師・歯科衛生士・歯科助手さんたちはプライベートの充実を一番重要と思って働いている人がほとんどです。
働き方改革ですね、本格的に。
週休3日にして自分の時間の確保・副業を充実させる・推し活をするなど皆さん様々な理由があります。
週休3日を実際に実現し、メリットデメリットをお伝えしたいと思います。
Contents
週休3日制とは?

週休3日制とは、1週間あたりの休日を3日とする制度です。
やり方は下記の3つです。
- 総労働時間維持型: 週の労働時間を変えずに、1日の労働時間を長くすることで週休3日を実現する。
- 労働時間短縮型: 週の労働時間を短縮することで週休3日を実現する。この場合、給与が減額される場合とされない場合がある。
- 選択型: 従業員が週休2日と週休3日を選択できる制度。
私はこの3パターン全て経験しました。
- 総労働時間維持型は週40時間をクリアすれば正社員扱いで、週休3日にするパターンが多いと思います。
この場合は歯科医院の診察時間が長くないと実現が難しいです。 - 労働時間短縮型は週30時間以上であれば正社員扱いで、給与は40時間の金額の〇〇%減るという契約でした。
この場合は給与は減りますが時間が増えるので、副業をして稼いでる衛生士が多かったです。
勤務医の先生達は掛け持ちで働いている方が多かったです。
正社員扱いになるので賞与ももらえるのが大きなメリットでした。 - 選択型は週休2日のスタッフと週休3日が選べるスタイルの医院でした。
ユニット数もスタッフ数も多かったのでライフスタイルに合わせて選べるのが特徴的な医院でした。
週休3日制のメリット

ワークライフバランスの向上
自由時間が増えることで、趣味や家族との時間、自己啓発などに時間を有効活用でき、生活の質が向上します。副業をする方が多く、週休2日で働くより稼げているスタッフもいました。歯科医院の仕事だけでは飽きてしまう!という人も多くいたので、他の仕事もしながら稼げるのは飽きずに働ける工夫です。
心身のリフレッシュ
休息日が増えることで、疲労回復やストレス軽減につながり、心身ともに健康な状態で業務に取り組むことができます。
生産性の向上: 十分な休息を取ることで、集中力やモチベーションが向上し、結果的に生産性の向上につながる可能性があります。
離職率の低下
従業員の満足度が高まることで、離職率の低下が期待できます。
優秀な人材の確保
働き方改革に積極的な医院として、優秀な人材の獲得につながる可能性があります。
地域経済の活性化
休日が増えることで、消費活動が活発化し、地域経済の活性化に貢献する可能性があります。
週休3日制のデメリット

業務の偏り・集中
労働時間が短縮される場合、業務が特定の日に集中したり、担当者への負担が増加する可能性があります。実際、週休2日のスタッフの方が業務量が多く責任の重い仕事を任されるようになってしまう状況になりやすいです。
コミュニケーション不足
従業員同士の勤務日が異なる場合、コミュニケーション不足が生じる可能性があります。
人件費の増加(労働時間維持型以外)
労働時間を短縮し、給与を維持する場合、企業の人件費が増加する可能性があります。
患者対応への影響
出勤日数が減ることで、患者対応に影響が出る可能性があります。担当制にしている医院は予約の取りにくさが出てきます。
給与減額への不満(労働時間短縮型)
労働時間短縮に伴い給与が減額される場合、従業員から不満が出る可能性があります。
導入にあたっての注意点

目的の明確化
何のために週休3日制を導入するのか、目的を明確にすることが重要です。
労働時間・給与制度の見直し
週休3日制の形態に合わせて、労働時間や給与制度を見直す必要があります。
業務効率化の推進
業務の棚卸しや効率化を図り、限られた時間で最大限の成果を上げられるようにする必要があります。
従業員への十分な説明と合意
制度導入前に、従業員に十分な説明を行い、合意を得ることが重要です。
段階的な導入
いきなり全社的に導入するのではなく、一部での試験導入などを経て、段階的に導入していくことが望ましいです。
まとめ
週休3日制は、従業員のワークライフバランス向上や生産性向上など、多くのメリットがある一方で、業務の偏りやコスト増加などのデメリットも存在します。導入にあたっては、メリットとデメリットを十分に理解した上で、自社に合った制度設計を行うことが重要です。